夜の自分時間にちょうどいい。60分炭酸ガスパックで「何もしない時間」を作るおうちリラックスケア

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素肌がきれいな女性
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60分、何もしないのがいちばん難しい日

素肌がきれいな女性

帰宅した瞬間、部屋の空気が「まだ仕事してるよ」って顔をしていた。
玄関のたたきに、朝急いで放り投げたパンプス。キッチンには、洗い忘れたマグ。ソファの上には脱いだニット。……自分の生活の雑さが、ちゃんと可視化されている。こういうの、誰にも見せたくないのに、一人暮らしって見せる相手がいないぶん、見せなくていいものがどんどん育つ。

今日は、ほんの小さな出来事があった。
コンビニで温かいカフェラテを買って、レジ横のスプーンを取ろうとしたとき、後ろの人と手がぶつかった。お互い「あ、すみません」と笑っただけなのに、なぜか胸がちくっとした。
その人の手は、あったかくて、爪がきれいで、私より少しだけ余裕がありそうで。勝手な想像だってわかってるのに、私は一瞬で「私、何を焦ってるんだろ」って思ってしまった。

こういう瞬間、あるよね。
誰かの整っている感じに触れた途端、自分の生活の散らかりまでバレた気がして、急に背筋が縮むやつ。わかる…

そのまま帰宅して、エレベーターの鏡に映った顔が、なんだか「途中」だった。疲れてるとも言い切れないし、元気とも言い切れない。
私は昔から、途中の状態が苦手だ。途中の仕事、途中の返信、途中の片付け、途中の自分。だから、夜になるとやたらと焦る。何かを完成させないと眠れない気がして。

でも今日は、完成させるより先に、止まってみようと思った。
机の上に置きっぱなしになっていた「炭酸発生60分間 洗い流し不要 炭酸ガスパック スターターキット」。
名前が長い。長いのに、言ってることはシンプルで潔い。“60分間、炭酸が発生する”“洗い流さなくていい”。それだけで、なんか、私の性格に対する挑戦状みたいだった。

このパック、ペーストを2種類混ぜて使うタイプで、混ぜ合わせることで60分間安定して炭酸ガスを発生させる処方が特徴らしい。しかも、その「60分炭酸が続く」独自処方は製造元が処方特許を取得している、という強めの背景付き。
さらに“洗い流し不要”で、固まったらぺりっと剥がせる仕様。
スターターキットは初回3回分で、カップとスパチュラが付いてくる。

……って、ここまで書くとレビューっぽいけど、今日の話はそこじゃない。
今日の主役は、私の「60分が怖い」という、誰にも言ってない本音のほう。

“ながら”の私が、60分だけ降りる

素肌がきれいな女性

私は「ながら」が得意だ。というか、得意じゃないと回らないと思い込んでいる。
ご飯を温めながら洗濯物を畳む。歯を磨きながらLINEを返す。ドライヤーしながら明日の予定を見る。
気づけば、私の一日は全部“同時進行”でできている。効率がいい、って言えば聞こえはいいけど、本当は“止まるのが怖い”だけ。

パックを混ぜる。均一になるまで、スパチュラでよく混ぜる。
顔に塗る。厚めに。ひんやりして、少し重い。
そして、待つ。30分〜60分。
この「待つ」が、私にとって最大の難所だった。

待っている間に、何かしたくなる。
洗い物しよう。床拭こう。返信しよう。あれもこれも。
でも、このパックは“洗い流さない”から、顔を濡らさないように動く必要があるし、何より、鏡の中の自分が「今は放置でいいよ」って言ってくる。

そのとき、心の中で浮かんだ、誰にも言わなかった本音。
「私って、休むの下手すぎる。休んでる間に、取り残される気がする。」
休日に予定がないと不安になるあの感じ。SNSを開くと、誰かがちゃんと生きてる気がして焦るあの感じ。
それが、60分の中に凝縮されていた。

たった60分なのに、私の中の“何者かになりたい欲”が暴れ出す。
そんな自分が、ちょっと恥ずかしくて、でも、めちゃくちゃリアルだった。

小さな出来事が、私の“急ぎグセ”を照らした

コンビニで手がぶつかった、あの瞬間。
あれは別に、何かされたわけじゃない。むしろ優しい空気だった。
なのに私は、勝手に「負けた」みたいな気持ちになった。
たぶん、私は誰かと比べて負けたんじゃなくて、“自分が自分のペースを信用していない”ことに負けたんだと思う。

だから、焦る。
焦って、片付けを始める。焦って、未来の心配をする。焦って、意味のないスクロールをする。
焦っていると、なんとなく生きてる感じがするから。

でも、炭酸ガスが60分続くっていう事実は、妙に強かった。
「時間って、こんなふうに“続く”んだ」って。
私の焦りは、時間が足りないんじゃなくて、時間を信じられないことから来ているのかもしれない。

パックが固まってくる。
最初は不安定だった気持ちも、少しずつ落ち着いていく。
まるで、焦りが乾いて固まって、剥がせる形になっていくみたいに。

「洗い流さない」が、私には意外と刺さった

シートマスクを使う女性

私は何かをするとき、すぐに“リセット”したがる。
失敗したらすぐやり直す。嫌な気持ちは早く忘れる。汚れたらすぐ洗い流す。
そのほうが清潔で、前向きで、ちゃんとしてる気がするから。

でも、このパックは洗い流さない。
剥がして終わり。次のステップに進める。
「洗い流さない」って、言い方がちょっと不思議で、私は今日それに救われた。

洗い流さない=消さない、ってことじゃない。
今日のモヤモヤを、無理に正当化しない。
「私はこういう日もある」って、いったんそのまま置いておく。
それだけで、なんか、肩が落ちる。

60分って、長い。
長いけど、永遠じゃない。
そして、その間に私は、ちゃんと呼吸をして、ちゃんと今の部屋に戻ってきた。

パックをぺりっと剥がしたとき、顔がどうこう、というより、部屋が少しだけ静かに見えた。
散らかったニットも、洗い忘れたマグも、私の“未完”としてそこにある。
でも、未完のままでも、私の今日が全部ダメになるわけじゃない。

今日の小さな気づきは、これだ。
私は「頑張る」より「降りる」のが下手だった。
しかも、降りるのって、サボりじゃなくて技術なんだと思う。たぶん。

明日も、きっと焦る。
コンビニで、また誰かの余裕に勝手に怯えるかもしれない。
でも、60分だけでも、自分の“急ぎグセ”を机の上に置けたことは、私にとって小さな変化だった。

ねえ、あなたは最近、何分くらい“何もしない時間”を持ててる?
それとも、私みたいに、止まるのがちょっと怖い側の人?


ここから先は、今日私がやった「60分を守るための小細工」の話。
こういうの、誰も教えてくれない。教えてくれないのに、みんな普通にやってる気がする。だから私は、いちいちつまずく。

私がまずやったのは、タイマーを“終了”じゃなく“区切り”にしたこと。
60分って聞くと、脳が「え、長い」って拒否する。だから最初に10分だけセットして、「10分経ったらやめてもいい」って自分に許可した。
すると不思議と、10分が過ぎたあとも、私はそのまま座っていられた。
たぶん、私は60分が怖いんじゃなくて、「60分をやり切れない自分」を先回りで責めるのが怖いんだと思う。

次にやったのは、スマホを“触れない距離”に置くこと。
手の届く範囲にあると、私は無意識に触る。触ってしまった瞬間に、頭が仕事モードに戻る。
だから今日は、充電ケーブルごと寝室に置いた。
連絡が来たらどうしよう、って一瞬思ったけど、そういうときってだいたい、誰からも来ない。来ないのに不安になってる自分がいるだけ。
この“来ない不安”って、ほんと厄介。

そして、部屋の照明を一段だけ暗くした。
明るいと「家事しなきゃ」が発動する。
ちょっと暗いと、家事が“雑に見える”。だから自然と手が止まる。
ズルいけど、こういうズルがないと私は休めない。

ちなみにこのパック、家事やリラックスをしながらの「ながら」でも使える、みたいな説明をよく見かける。
でも今日の私は、あえて“ながら”をしなかった。
だって、私の問題は「時間がない」じゃなくて「時間を使い切るクセ」だったから。
同時進行で生きるほど、なぜか心だけ置き去りになる。便利なはずなのに、私だけがどんどん薄くなる感じ。

それともうひとつ。
塗って数分したら固まり始める感覚があって、そこから先は「あ、これは今さら急いでもどうにもならない」って悟る。


この“どうにもならなさ”が、逆に良かった。
努力で挽回できない感じ。
頑張りで取り戻せない感じ。
そういうものに出会うと、私はやっと降参できる。

降参って、負けじゃなくて、ちゃんと状況を受け取ることなんだな、と今日思った。
私、いつも勝ち負けで生きてるわけじゃないのに、なぜか自分にだけは「常に勝て」って言ってる。
“整ってる自分”に勝てない日は、全部ダメみたいに扱ってしまう。
だから、あのコンビニの人の手の温度だけで、勝手に折れた。

……ここまで書いて、ちょっと笑う。
他人の手の温度に負ける私。
でも、そういう小さなことで揺れるのが、30歳のリアルだとも思う。大人っぽい顔して、全然まだ柔らかい。

そういえば、このパックには香りの説明もあって、ウッディ系の精油がブレンドされているらしい。 (VAKT.)
香りに詳しくない私でも、「あ、森っぽい」って思った。
森っぽいって、便利な言葉だな。
都会のワンルームにいるのに、森っぽい、って言えるだけで、少し逃げ道ができる。
逃げ道って、弱さじゃなくて通気口みたいなものだと思う。ないと苦しくなる。

60分の間、私は珍しく、ノートを開いた。
“今日の焦り”の理由を分析しようとしたわけじゃなくて、ただ、浮かんだ言葉をメモしただけ。
・手がぶつかった瞬間、胸が痛かった
・私の生活は、いつも急いでる
・急いでると、生きてる気がする
・でも急いでると、何も残らない
これ、我ながら、嫌になるくらい本音。

「ポジティブにまとめすぎない」って、たぶんこういうことだ。
救いの言葉で締めたい気持ちはある。
“よかったね”って自分を抱きしめたい気持ちもある。
でも、今日の私はそこまで優しくなれなかった。
優しくなれない日って、ある。
そういう日のほうが、むしろ本当の材料が出てくる。

パックを剥がしたあと、鏡の前で深呼吸した。
「さあ、何かしなきゃ」って声が、まだ少し残ってた。
でも私は、すぐに片付けを始めなかった。
ニットはソファの上のまま。マグもそのまま。
代わりに、湯たんぽを作った。
“未来の私が楽になる小さな手当て”だけを、ひとつ。
これくらいなら、私にもできる。

それが今日のささやかな変化。
全部を立て直さなくても、ひとつだけ手当てすればいい。
完璧じゃなくて、応急処置でいい。
応急処置ができる日は、ちゃんと生きてる日だと思う。

最後に、もしあなたが私と同じタイプなら、これだけは言いたい。
60分を作るために、生活を整えなくていい。
整ってから休む、って順番にすると、永遠に休めない。
散らかってるまま、途中のまま、焦ったまま、まず降りる。
降りたあとに、少しだけ世界が見える。

明日の私は、また急ぐかもしれない。
でも、急ぎながらでも、降りられる場所を知ってる。
それって、地味だけど結構大きい。

さて、今夜はこのまま布団に入る。
ソファのニットが視界の端で主張してるけど、今日は見なかったことにする。
見なかったことにする勇気も、たまには必要だから。

あなたなら、今日の“見なかったこと”は何にする?


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