SNSを見るたび少し苦しくなる夜に…在宅ワークを学びたくなった私が見つけたWebスキルスクール

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スマホを眺める女性
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「今の仕事を続けるだけでいいのかな」と感じた日に読む、女性向けSNS運用オンライン学習の話

副業したいのに何から始めるかわからない夜、ひとり暮らし女子が気になったWebマーケティング講座

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夜の10時17分。
洗濯機の終了音が鳴ったのに、私はまだソファの端でスマホを握っていた。

部屋の明かりは少し暗くて、テーブルの上には飲みかけの白湯。
湯気はもう消えていて、マグカップのふちにリップの色だけが薄く残っていた。

Instagramを開いて、閉じて、また開く。
投稿するわけでもないのに、指だけが勝手に画面をなぞっている。

「みんな、ちゃんとしてるなあ」

声に出すほどでもない小さな独り言が、喉の奥で止まった。

仕事終わりにスーパーへ寄って、値引きシールのついたサラダを買って、帰ってきて、部屋着に着替えて、メイクを落とす前にスマホを見てしまう。
この流れ、誰にも見られていないのに、なぜか少し恥ずかしい。

SNSには、今日も整った人たちがたくさんいた。
きれいな部屋。
統一感のある投稿。
未来に向かって努力している感じの言葉。
副業を始めました、学び直し中です、好きな場所で働けるようになりました、そんな投稿が画面の中で次々に流れていく。

私はというと、洗濯物を干す前に座ってしまって、前髪には変な跡がついていて、足元には昨日脱いだ靴下が片方だけ落ちている。

誰にも言わなかった本音は、これだった。

「私も変わりたいけど、変わろうとしている自分を人に見られるのが、ちょっと怖い」

この気持ち、たぶん少し面倒くさい。
やる気がないわけじゃない。
でも、やる気がありますと胸を張るほど強くもない。

新しいことを学びたい。
今の働き方のままでいいのかな、と思う日もある。
SNS運用とか、Webの仕事とか、家でできるスキルとか、そういう言葉に反応する自分もいる。

でも同時に、検索窓に打ち込んだ瞬間から、なんだか自分が急に“意識高い人”になってしまうようで、少し身構えてしまう。

WEBCOACHというWebスクールを見かけたのは、そんな夜だった。
キャリアチェンジに向けてWebスキルを学べるマンツーマン型のスクールで、SNS運用やWebマーケティング、Webデザインなど、仕事につながるスキルも学べるらしい。専属コーチのサポートやオンライン学習に関する情報も紹介されていた。

画面を見ながら、私はすぐに申し込むわけでもなく、ただ親指でページを少しずつスクロールした。

「へえ」と思った。
「いいな」とも思った。
でも、そのあとに出てきたのは、前向きな気持ちだけじゃなかった。

私、ちゃんと続けられるのかな。
仕事で疲れた夜に勉強なんてできるのかな。
SNSを見るだけで疲れている人間が、SNS運用を学ぶなんて、ちょっと矛盾してない?

そんなふうに、心の中で自分に小さくツッコミを入れた。

洗濯物を干す前に、私は未来の働き方を検索していた

洗濯機のふたを開けると、湿ったタオルの匂いがふわっとした。
早く干さないと、また変な匂いになる。

わかっているのに、私はスマホを洗濯機の上に置いて、もう一度画面を見た。

「SNS運用 学ぶ」
「Webスクール 未経験」
「在宅 仕事 スキル」

検索履歴だけ見たら、私はかなり前向きな人みたいだった。
でも実際の私は、洗濯ネットの中で絡まったキャミソールをほどきながら、心のどこかでずっと逃げ道を探していた。

本当は、何かを始めたい。
でも、始めたあとに続かなかったらどうしよう。
お金をかけて、時間も使って、それでも何も変わらなかったらどうしよう。

そんな不安は、誰かに話すほど大げさではない。
友達に言えば「気になるならやってみたら?」と返ってきそうだし、それは正しい。
正しいけれど、私は正しい言葉だけで動けるほど、いつも素直ではない。

大人になると、やりたいことより先に、できなかった時の言い訳を考えてしまう。
これ、けっこう苦しい。

「頑張りたい」と言う前に、疲れている自分がいる

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WEBCOACHのようなスクールを見ると、心が少し動く。
オンラインで学べること。
専属コーチがいること。
SNS運用だけではなく、Web周りのスキルを広く学べること。
ひとりで検索して迷子になるより、誰かに伴走してもらえる感じがあるのは、正直いいなと思った。

でも、そこで急にキラキラした気持ちにはなれなかった。

私の中には、もっと生活に近い感情があった。

明日の朝も早い。
お弁当は作れそうにない。
シーツも替えたいけど、たぶん週末まで無理。
婚活アプリの返信も止めている。
美容液も買い足したい。
仕事では笑っているけど、帰ってきたらだいたい無言。

そんな毎日の中で「学び直し」なんて言葉を見ると、少しだけ胸がチクッとする。

頑張りたい私と、もう十分頑張っている私が、同じ部屋の中で黙って向かい合っている感じ。

読者の人にも、きっとあると思う。
変わりたい気持ちはあるのに、変わるための元気までは残っていない夜。

その一文を、私は自分のためにも書いておきたい。

SNSが苦手なのではなく、比べる癖に疲れていた

SNS運用と聞くと、私は最初、少し身構えた。
毎日投稿しなきゃいけないのかな。
数字を見て落ち込むのかな。
バズらない自分に、またがっかりするのかな。

でも、ページを見ながら考えていたら、少し違う気がしてきた。

私が疲れていたのは、SNSそのものではなくて、画面の向こうの誰かと自分を比べる癖だった。

誰かの成功を見るたびに、自分の遅さを責める。
誰かの整った暮らしを見るたびに、自分の部屋の散らかり具合を思い出す。
誰かの「好きなことで働く」を見るたびに、自分の今の仕事に小さな影を落とす。

SNSを学ぶって、もしかしたら、画面の中で勝つためだけじゃないのかもしれない。
自分が何に反応して、何を伝えたくて、どんな言葉なら無理なく続けられるのかを知ることでもあるのかもしれない。

そう思ったら、少しだけ呼吸がしやすくなった。

私はバズりたいというより、自分の言葉で誰かに届いてみたい。
すごい人になりたいというより、今の生活を少しだけ選び直せる自分でいたい。

そのくらいの願いなら、持っていてもいい気がした。

未来を変える前に、今夜の自分を責めないことにした

洗濯物を干し終わったのは、夜の11時を少し過ぎた頃だった。
タオルは少し斜めに干したし、Tシャツの肩もきれいには整っていない。
でも、まあいいかと思った。

スマホを閉じる前に、WEBCOACHのページをブックマークした。
申し込みボタンまでは押していない。
資料をじっくり読むところまでも、まだ行っていない。

だけど、今日の私はそれで十分だった。

新しいことを始める日は、もっとドラマチックなものだと思っていた。
朝日が差し込む部屋でノートを開いて、きれいなペンで目標を書いて、背筋を伸ばして「よし」と言うような。

でも実際は、洗濯機の前で湿ったタオルを抱えながら、半分眠い目でスマホを見て、少し不安になって、それでもページを閉じずに残しておく。
そんな始まり方もある。

誰にも見せていない思考は、たぶんここにある。

私は、人生を大きく変えたいというより、今のまま何年も同じ場所で悩み続ける自分を、少しだけ助けたいのだと思う。

SNS運用を学ぶことも、Webスキルを身につけることも、きっと魔法ではない。
受講したから急に自由になれるわけでもないし、翌月から人生が映画みたいに変わるわけでもない。

でも、何も知らないまま不安になるより、少し知ってから悩むほうが、私には合っている気がした。

恋愛も仕事も、自分磨きも、いつも同じだ。
動き出す前がいちばん怖い。
始めてしまえば案外どうにかなることもあるのに、始める前の私は毎回、世界でいちばん慎重な生き物みたいになる。

その慎重さを、もう少しだけ優しく扱ってもいいのかもしれない。

今夜の私は、申し込みボタンを押さなかった。
でも、閉じずに残した。

それは、すごく小さいけれど、私にとっては少しだけ正直な行動だった。

明日の朝になったら、またいつものようにバタバタして、今日の気持ちを忘れてしまうかもしれない。
会社に着いたら笑顔で挨拶して、昼休みにコンビニのおにぎりを食べて、夕方には足がむくんで、帰りの電車でまた誰かの投稿を眺めるかもしれない。

それでも、スマホの中にひとつだけ残したブックマークが、夜の私から朝の私への小さなメモみたいに見えた。

「焦らなくていいけど、なかったことにしないでね」

そんな声が、画面の奥から聞こえた気がした。

仕事も、将来も、人間関係も、自分磨きも、全部を一気に整えるなんて無理だ。
少なくとも私には無理。
部屋の片づけすら途中で座ってしまうし、買った本は積んだままだし、やる気のある日に限って眠くなる。

でも、だからこそ、ひとりで全部を抱えなくてもいいのかもしれない。
学ぶ場所を探すことも、誰かに相談できる環境を選ぶことも、弱さではなくて、自分を放置しないための方法なのかもしれない。

WEBCOACHのようなスクールが気になったのは、SNS運用を仕事にしたいから、というきれいな理由だけではない。
今の自分のままで終わりたくない、でも何から始めたらいいかわからない。
その曖昧な気持ちに、少しだけ名前をつけたかったのだと思う。

夜の部屋は静かだった。
外を通る車の音が一度だけ遠くに聞こえて、冷蔵庫が小さく唸った。

私はマグカップを流しに置いて、鏡の前で前髪の跡を見た。
まあまあひどい。
でも、笑えた。

明日すぐに何かが変わるわけじゃない。
だけど、今日の私は、変わりたい気持ちを笑ってごまかさなかった。

それだけで、少しだけ眠れそうだった。

あなたにも、そんな夜はありませんか。
何かを始める勇気まではないけれど、気になったページを閉じきれない夜。
誰にも言わないまま、心の中で小さく「本当は、私も」とつぶやいてしまう夜。

その小さな本音を、急いで前向きにしなくてもいい。
ただ、なかったことにしないで、そっと残しておく。
未来は案外、そういう頼りないブックマークみたいなものから始まるのかもしれない。

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