30代でキャリアに悩んだ私が見つけた「自分らしい働き方」


30代に入った途端、これまでのキャリアについて考える時間が増えました。
例えば、ある日曜日の午後、部屋の片隅で見つけた古いアルバムをめくっていると、学生時代に夢中で語っていた”将来なりたい自分”のビジョンが鮮やかによみがえったんです。仕事は好き。でも、このままでいいのかな?と疑問が湧いてくる日々。30歳の誕生日を迎えた朝、ふと鏡に映る自分に「この先どうするの?」と問いかけるような気持ちになりました。
独身で婚活中という状況もあって、仕事とプライベートのバランスに頭を悩ませる毎日。このまま突っ走るのか、少しペースを落として心地よい働き方を見つけるのか。
そんな悩みの中でたどり着いた私なりの答えを、同じように悩む方と共有したいと思います。
キャリアの転機は突然やってくる
「このままでいいの?」と思うきっかけは、小さな瞬間から始まります。私の場合、それは同期の結婚報告でした。
仕事一筋で走り続けてきた彼女が、「これからは家族を大事にしたい」と言って退職したのです。その背景には、彼女がずっと温めてきた家族との時間を優先するという想いがありました。この決断が、自分の中で眠っていた不安を目覚めさせました。
その夜、いつものカフェの窓際の席に座り、窓越しに見える街灯が反射する雨の滴を眺めながら、カフェラテのほのかな甘さと温かさを手のひらに感じていました。周囲のざわめきや、隣の席から聞こえてくる楽しそうな笑い声が心地よい反面、自分の胸の中には漠然とした不安が広がり、それが小さな波紋のように広がっていくのを感じました。
- 私にとっての大事なものって何だろう?例えば、これまで見落としてきた趣味や、人とのつながりなのかもしれない。
- 今の仕事が自分らしさを生かしているのか?



その答えを見つけるのは簡単じゃない。それでも、少しずつ手探りで自分の心の声を聞きながら、進むべき道を見つけていこうと思いました。
自分らしい働き方を見つけるための3つのステップ


私が自分らしい働き方を見つけるために実践したことをシェアします。
1. 自分を知る
まず取り組んだのは「自己分析」。転職サイトの診断テストを試したり、趣味の時間を見直したりしました。驚いたのは、自分が思っていた以上に「クリエイティブなこと」が好きだったこと。
その日以来、ブログを書く時間を増やしたり、趣味の手芸を楽しんだり。小さな気づきが、自分の心を豊かにしてくれました。
2. 他人の意見を聞く
親しい友人や先輩に、キャリアの悩みを相談しました。大学時代からの親友で、現在は大手企業で管理職を務めるAさんは、「サクラックはもっと自分のペースを大切にしていいんじゃない?」と、私が抱え込みがちな性格を気遣ってくれました。
一方、かつての上司で現在は起業家として活躍するBさんは、「自分の強みを明確にして、それを活かせる場を見つけるのが次のステップだよ」と、私が具体的に行動を起こせるようなプランを一緒に練ってくれました。



「何でも頑張るけど、時々無理しすぎるよね」という共通した意見にハッとさせられ、冷静に自分を見つめ直すきっかけとなりました。
3. 小さな行動を起こす
変化を求めるなら、まずは小さな一歩から。私は副業としてブログライティングに挑戦しました。最初は不安だったけど、書いた記事が読者に喜ばれると、自分の可能性を感じることができました。
働き方を変えたその後


現在は、フリーランスとしてライティングを中心に働きつつ、企業のブログ記事やマーケティングコンテンツを手掛けています。
さらに、週末にはヨガスタジオで資格取得のための講座に通い、心身ともにリフレッシュする時間を大切にしています。ヨガの哲学に触れたり、柔軟性や呼吸法を学んだりする中で、自分自身と向き合う時間が増え、新しい視点で自分を捉えることができました。
もちろん、まだ婚活中で、理想のパートナーを探すという人生の課題は続いています。
日々の仕事との両立は大変ですが、その中にも楽しみや学びがあります。でも、「自分を大事にする」ことを働き方の軸にすることで、ストレスが減り、毎日を前向きに過ごせるようになりました。新しい道が少しずつ広がっているのを感じています。
まとめ
30代は、キャリアを見直す絶好のタイミングです。この年代は、仕事の経験が深まり、自分が何に価値を感じ、どんな働き方が合っているのかを冷静に判断できるようになる時期です。
この年代になると、仕事の経験がある程度積み重なり、自分の得意分野や苦手な分野がはっきりしてきます。
一方で、また、健康やプライベート、ライフステージの変化も顕著になり、これまでのようにがむしゃらに働き続けることが難しくなる瞬間も増えてきます。これらの変化をきっかけに、自分の価値観や優先順位を見直す機会が増えるため、焦らずに、自分にとって本当に必要なものを見極めながら進むことが大切です。
大きな決断をするのは勇気が要りますが、「自分らしさ」を見つけるためには、身近な日常の中に小さなヒントが隠れているものです。例えば、新しい趣味やちょっとした副業の始まりが、自分の未来を変えるきっかけになることもあります。
あなたにとっての「自分らしい働き方」は何でしょうか?それを見つけるための小さな一歩を、今日から始めてみませんか?



