ヨガインストラクターを目指す友人を見て思うこと
きっかけは何気ない会話から
ある日の夕方、友人とカフェでゆっくり過ごしていると、「私、ヨガインストラクターになろうと思うの」と彼女がさらっと言いました。普段はおっとりしていて、週末はお気に入りの小説を何冊も読み漁ったり、長時間映画マラソンを楽しむのが彼女の定番でした。
また、料理やDIYの動画を見るのも好きで、家の中で過ごすことに楽しさを見出しているような彼女でした。
そんなインドア派の彼女が、そんなアクティブな挑戦を口にするなんて、正直驚きました。そのギャップが新鮮で、思わず「どうして？」と聞き返してしまったほどです。
「どうしてヨガ？」と聞くと、彼女は穏やかに笑いながら「心も体も整える手伝いがしたいんだ」と言いました。
実は彼女、自分が腰痛に悩んでいた頃にヨガを始め、その効果を実感した経験があるそうです。その話を聞いて、私は彼女の想いがより一層深く感じられるようになりました。そんな彼女の言葉に、心が少し暖かくなりました。
初めてのヨガレッスンの後で
実は私も一緒にヨガクラスに参加したことがあります。その日は彼女に誘われて参加した初めてのヨガ体験。体を伸ばしたり呼吸を整えたりすることで、驚くほどリフレッシュできました。でも、正直に言うと、初めてのポーズはどれも難しく、先生のように自然な動きには程遠かったんです。
ヨガのポーズに挑戦していると、体の硬さやバランス感覚のなさに驚かされることばかりでした。特に片足でバランスを取るポーズでは何度もよろけてしまい、少し恥ずかしくなりました。それでも、友人が隣で見守ってくれていたおかげで、なんとか続けられました。
一方、友人はというと、少しぎこちないながらも笑顔を忘れず、「ポーズが完璧じゃなくても、自分の体を知ることが大事なんだよ」と励ましてくれました。
彼女は、昔から他人を受け入れる心の広さがあり、自分自身も長期間の腰痛に悩みながら、ヨガを取り入れて少しずつ体を改善させた経験があるそうです。その過程で、心と体のつながりを実感し、同じように悩んでいる人を支えたいという思いが芽生えたのだとか。
レッスン後、彼女にその思いを直接聞いてみると、「ヨガって、ただの運動じゃなくて、自分を受け入れるための時間なんだよね」と答えてくれました。その言葉には深い説得力があり、ヨガを通じて彼女が得た気づきの大きさを感じました。
その姿に感銘を受け、彼女ならきっと素敵なヨガインストラクターになれると思いました。
ヨガがくれる心の平穏
忙しい日常をリセットする時間
彼女が語るヨガの魅力は、ただ体を動かすことではなく、自分と向き合う時間を持てることだそうです。
私も日常の忙しさに追われて、心の中に余裕がなくなる瞬間がよくあります。
たとえば、仕事の締め切りに追われて帰宅が遅くなり、疲れ果てたまま翌日の準備をする時や、休日にやりたいことを詰め込みすぎて結局どれも満足にできなかった時です。さらに、家に帰ってもスマホの通知や未読メールに気を取られて、リラックスする暇がなくなることもしばしば。
そんな時、彼女が教えてくれた簡単な呼吸法を試すと、不思議と気持ちが落ち着いてくるんです。
この呼吸法は、ただ深呼吸するだけではなく、吸う時間と吐く時間を意識的にコントロールすることで、体が自然とリラックス状態に入っていくのを感じます。
特に夜、眠れないときにこれを試すと、心地よい眠りに誘われることが増えました。それ以来、私は彼女のアドバイスを取り入れて、忙しい日々の中でもリセットできる瞬間を意識的に作るようになりました。
心と体のバランス
彼女が「ヨガを始めて、自分の体がどれだけ頑張ってくれているかを感じるようになった」と言っていたのが印象的でした。
私もヨガを通じて、自分の体の声に耳を傾けることが少しずつできるようになった気がします。それが、心にも良い影響を与えているのを実感します。
挑戦を応援するということ
応援する側の喜び
彼女がヨガインストラクターを目指すと決めてから、私は少しでも力になりたいと考えています。
勉強や資格取得に向けて頑張る彼女を見ると、私も頑張らなきゃと刺激を受けます。応援する側にもエネルギーが伝わるものだなと実感しました。
新しい自分を発見
そして私自身も、新しいことに挑戦してみようという気持ちが芽生えました。30代、独身、婚活中の私は、休日にいつも同じカフェで過ごしたり、仕事帰りはつい家でだらだらしてしまうなど、変化を避けてしまうことが多かったのです。
例えば、気になる趣味があっても「今さら始めても遅い」と思い込んで、何も行動に移さずに終わらせてしまうことも少なくありませんでした。でも、彼女の頑張る姿を見ていると、「今からでも遅くない」と思えるようになりました。
最近では、友人の影響を受けて、新しい趣味を探すために週末に散歩をしてみたり、普段は通らない道を歩いてみたりしています。
その中で偶然見つけた小さな工芸店に立ち寄り、手作りアクセサリーの魅力に気づくなど、小さな発見が増えました。そんな些細な変化が、以前よりも日々を楽しめるきっかけになっています。
小さな変化が生む大きな喜び
ヨガを通じて広がる世界
たとえば、仕事で疲れた日にヨガの呼吸法を試してみると、思った以上に頭がスッキリしてリラックスできました。また、朝のストレッチを習慣にしたことで、体の硬さが和らぎ、1日を気持ちよく始められるようになりました。
ヨガマットの上で過ごす時間は、まるで特別な場所にいるような感覚になります。その静けさの中で、自分自身と向き合う時間を持つことが、こんなにも貴重だとは思いませんでした。
友人の未来を楽しみに
彼女がヨガインストラクターとしてデビューする日が来るのが楽しみです。その日が来たら、私は最前列で彼女のレッスンを受けたいなと思っています。
最前列で彼女の指導を受けることで、その努力と成長を間近で感じたいからです。そして、そのとき、彼女の優しい指導に感動しながら「ありがとう」と伝えたいです。
ヨガの魅力を教えてくれたこと、新しい挑戦を恐れずに取り組む姿で私に勇気を与えてくれたこと、すべてに感謝の気持ちを込めて。
彼女が多くの人にヨガの素晴らしさを広めていく未来を想像すると、とても誇らしい気持ちになります。
最後に
友人がヨガインストラクターを目指すという決断をきっかけに、私の生活にも変化が訪れました。彼女が資格試験に向けて朝早くから練習に励む姿を見るたび、私も早朝散歩を始めてみることにしました。そのおかげで新鮮な空気を吸いながら考えを整理する時間が増え、前向きな気持ちになることができました。朝の光が差し込む公園でゆっくり歩きながら、新しいアイデアが浮かんだり、普段気づかなかった自然の美しさを再発見したりすることも増えました。
また、彼女の努力を間近で見ていると、自分自身の目標に対してももっと真剣に向き合うべきだと感じるようになりました。例えば、ずっと後回しにしていた資格の勉強を再開する決意をしました。毎朝少しずつでも前進することで、達成感が得られるようになり、日々の生活にやりがいが生まれています。
挑戦する勇気と応援する喜びを感じる日々。これからも彼女の背中を押しながら、自分自身も新しいことに挑戦していきたいと思います。
