30代女性のカラダとホルモンの話

「最近、生理前のイライラがひどくなった気がする…」 「そろそろ将来の妊娠について考えたほうがいいのかな?」 「でも、仕事もあるし、すぐに何かを決めるのは難しい…」
こんなことを思ったことはありませんか?30代になると、体調や将来について考える時間が増えてくるもの。でも、目の前の仕事や人間関係に追われて、つい自分のカラダの変化を見過ごしがちです。
実際、PMSの影響で仕事に集中できなかったり、人とのコミュニケーションがうまくいかなかったりすることもあります。そんな毎月の不調を少しでも楽にするために、自分のカラダと向き合ってみるのはとても大切なこと。
今日は、そんな私たちのカラダに密接に関わる「PMS(生理前症候群)」と「AMH(抗ミュラー管ホルモン)」についてお話しします。どちらもホルモンが深く関わる大切な要素。これを知ることで、毎月の不調の原因がわかったり、未来の自分にとって最適な選択ができるようになるかもしれません。
さらに、ホルモンの影響は気持ちや体調だけでなく、ライフプランにも大きく関わってきます。特に30代に入ると「いつかは子どもを持ちたい」と思っていても、実際の妊娠の可能性や自分の体の状態を知る機会は少ないもの。でも、今知っておくことで、将来後悔しない選択ができるかもしれません。
日々のちょっとした不調から、将来の妊娠・出産についてまで、今できることを一緒に考えてみませんか?
PMS(生理前症候群)って何?

PMSの症状、あなたにも当てはまる?
「なんか最近、些細なことでイライラするなぁ」「甘いものが止まらない…」 そんなとき、ふとカレンダーを見ると、生理前だった。こんな経験、ありませんか?
PMS(生理前症候群)とは、生理前の3日〜10日間ほど続く心と体の不調のこと。代表的な症状にはこんなものがあります。
- イライラや情緒不安定(人に当たってしまうことも…)
- 頭痛や腹痛(仕事どころじゃない)
- むくみや体重増加(「太った!?」と思うけど、生理が来ると戻ることも)
- 肌荒れやニキビ(スキンケア頑張ってるのに…)
- 眠気やだるさ(朝がつらい)
症状は人それぞれですが、30代になると「今までよりPMSが重くなった気がする…」という人も少なくありません。
PMSが悪化する原因
PMSの原因は、排卵後に増える黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響と考えられています。特に、30代になると仕事や生活環境の変化、ストレス、睡眠不足、食生活の乱れが加わり、PMSがひどくなりやすいんです。
- ストレスが多い(ホルモンバランスが乱れやすい)
- 睡眠不足(メンタルにも影響大)
- カフェインや糖分の摂りすぎ(血糖値の乱高下でイライラ)

PMSとうまく付き合う方法

PMSをゼロにするのは難しいですが、生活習慣を整えることで軽減することは可能です。
- バランスのいい食事を心がける(カフェイン・糖質は控えめに)
- 適度な運動をする(軽いウォーキングやストレッチでもOK)
- しっかり睡眠をとる(睡眠不足はPMS悪化の大敵)
- 自分のリズムを知る(PMSがつらい日は無理をしない)
特に、最近注目されているのが「マグネシウム」の摂取。マグネシウムにはリラックス効果があり、PMSのイライラや頭痛を和らげてくれると言われています。
おすすめの食品:
- ナッツ類(アーモンド、カシューナッツ)
- バナナ
- 豆腐や納豆
- ダークチョコレート(カカオ70%以上)
自分のカラダを大切にすることが、未来の自分を守る第一歩です。

AMH(抗ミュラー管ホルモン)って知ってる?

AMHって何?
「将来、子どもを持ちたいけど、自分の妊娠の可能性ってどれくらいなんだろう?」
そんな不安を感じたことはありませんか?
AMH(抗ミュラー管ホルモン)は、卵巣内の発育途中の卵胞から分泌されるホルモン。簡単に言うと、卵巣の予備能力(卵子の残りの数の目安)を知ることができます。
AMHを知ることでわかること
- 自分の卵巣年齢(実年齢とは違うことも!)
- 妊活のタイミングを考えるヒント
- 将来的な選択肢(卵子凍結など)
30代に入ると、妊娠を意識する人も増えます。でも、30代前半と後半では妊娠のしやすさが大きく変わるため、「今の自分の状態を知る」ことが大切です。
AMH検査を受けるべき?
「結婚してないし、妊娠の予定もないけど、検査を受けたほうがいいの?」
これはYES。なぜなら、AMHの値は自分のカラダを知るための大切な指標だからです。
- 自分の卵巣の状態を知る(卵子の減少スピードには個人差がある)
- 早めに妊娠について考えるきっかけになる
- 将来の選択肢を持てる(卵子凍結なども含め)
検査は婦人科で受けられます。血液検査なので、生理周期を気にせず受けられるのもメリットです。
30代の私たちにできること

PMSもAMHも、ホルモンと深い関わりがあります。そして、ホルモンは生活習慣やストレスの影響を受けやすいもの。
- 今のカラダの状態を知る(PMSがつらいなら対策を、AMHが気になるなら検査を)
- 無理をしすぎない(PMSのときは予定を詰め込みすぎない)
- 未来の選択肢を考える(妊娠・妊活について焦る前に知識をつける)
- 定期的にホルモンバランスをチェックする(食事やサプリメントで改善できることも)
- リラックスする時間を持つ(ストレスを軽減することでホルモンバランスが整う)
特に30代は仕事や家庭、将来のことを考えるタイミング。だからこそ、自分のカラダと向き合い、無理をしすぎない選択をすることが大切です。
また、女性ホルモンは環境やライフスタイルの変化にも敏感に反応します。例えば、ストレスが多いとホルモンバランスが乱れ、PMSが悪化したり、卵巣機能が低下することも。だからこそ、適度な運動やリラックスする時間を意識的に作ることも大事です。
そして、未来の自分のためにできることを増やすことも重要。例えば、妊娠の予定がなくても、AMHの検査を受けることで卵巣の健康状態を知ることができます。これは、将来的な選択肢を増やすことにもつながります。
私たちのカラダは、知れば知るほど大切にできるもの。今こそ、自分自身に向き合ってみませんか?
