春メイクとのたたかい|30代独身女性、婚活とメイクの微妙な日常

はじめに:春、鏡の前でふと立ち止まった朝
3月になると、街もファッションも、そしてコスメ売り場も一気に春色に染まりますよね。先日、婚活イベントの前に立ち寄ったドラッグストアでふと手に取った“春コスメ”が、私の中で新しい季節のスイッチを押しました。
「今年の春は、ちょっとだけ自分を変えてみようかな。」
そんな朝の鏡の前で、ふと感じた思いから始まった“春メイク”との小さなたたかい。30歳、独身、婚活中の私が、自分を少しだけ好きになれるメイクを探す物語です。
1. 春メイクに立ち向かう準備運動
肌づくりは“薄膜×ツヤ”がカギ

年齢とともに、重ためのファンデーションが似合わなくなってきた気がします。20代の頃はしっかりカバー力のあるベースメイクが安心だったけれど、30代になると肌そのものの質感やニュアンスのほうが気になるようになってきました。
2025年春メイクのキーワードは、素肌感と透明感。肌そのものが呼吸しているような、軽やかな印象を目指したくなります。
そんな今の気分にぴったりなのが、私のお気に入り「RMK スキンティント」。これはまるでスキンケアの延長線にあるようなアイテムで、肌にのせた瞬間にふわっと明るさが宿る感じがします。
ファンデーションのような“塗ってます感”がなく、内側から光を放つような自然なツヤが出るんです。
ベースの仕上げに愛用しているのは、「RMK ラディアントカラースティック 04」。頬骨にトントンと置いてから指で軽くぼかすと、さりげない立体感が生まれて、まるで自然な骨格が引き立つように感じます。忙しい朝でも、これだけで“ちゃんと整ってる”印象が作れるから手放せません。
ある朝、急いで家を出て駅のガラスに映る自分をふと見たら、「今日はなんだかいい感じ」と思えたんです。アイラインもリップもまだ薄めだったけれど、肌にツヤがあるだけで気持ちまで明るくなる。そんな風に感じたのは久しぶりでした。
春の空気は軽やかで、心までほどけるような感覚がありますよね。だからこそ、ベースメイクもそれに合わせて軽く、透けるように仕上げるのが今の私にはしっくりきます。ベースを変えるだけで、自分自身との向き合い方まで少しやさしくなれる。そんな気がしています。
2. 春色に心がときめく瞬間
2025年春のトレンドカラーって?
今年のトレンドは、“ウォーターカラー”や“くすみパステル”。まるで水に溶けた絵の具のような透明感と、少し落ち着いたトーンが絶妙なバランスで、30代の肌に自然に馴染んでくれるんです。特に肌のくすみが気になり始めるこの年代には、こういったニュアンスカラーが強い味方になります。



私は「ディオールショウ サンク クルール 812」を愛用中。ミントグリーンやパウダーブルーといった少し冒険心のある色味も、この春なら「ちょっと使ってみようかな」と思えるから不思議。メイクの幅が広がると、それだけで気持ちまで前向きになるんですよね。
朝、窓から差し込むやわらかい光の中でメイクする時間は、私にとってまるで瞑想のようなもの。今日どんな気分で過ごしたいか、何を感じていたいかを確かめる時間でもあります。
誰かのためではなく、自分のために選ぶ色。それがたとえ控えめなピンクでも、ちょっと遊び心のあるラベンダーでも、今の私に必要な“気分”をそっと乗せてくれる。そんな色との出会いがあるから、春メイクってやっぱり特別なんだと思います。
3. リップは“じんわり”が今の気分
くっきりより、自然なニュアンスを
2025年春のリップトレンドは、「フォギーリップ」や「ピンクガラスリップ」。マットでもなく、グロッシーでもない。まるで水彩画のようなにじみ感が魅力で、ふんわりとした発色が顔全体の柔らかさを引き出してくれます。
このリップメイクの魅力に気づいたのは、ある日の午後。カフェで婚活アプリの相手を待ちながら、インカメラでリップをチェックしていたときです。以前の私なら、濃い赤をリップブラシでしっかりと輪郭まで描き、いかにも「気合い入りました!」というメイクをしていたと思います。
でも今は違います。ローズベージュをぽんぽんとラフにぼかすだけ。それだけで、どこかやさしく、余裕のある雰囲気が生まれるから不思議。
リップを主張しすぎないことで、むしろ表情がナチュラルに際立ち、「あ、この人ともっと話したいな」と思ってもらえるような気がするんです。
その日、相手がコーヒーを一口飲んだあと「なんか今日の雰囲気いいですね」と笑ってくれた瞬間、私の中で小さくガッツポーズが生まれました。
恋の予感がする口元って、案外こういうさりげない仕込みの中から生まれるのかもしれません。
さらに、フォギーな質感は乾燥しにくく、唇の縦ジワも目立ちにくいので、食事のときも安心。自分の心地よさを守りながら、少しだけときめきを演出できる、そんなリップこそが今の私にぴったりです。
4. チークは“じゅわっと血色”がポイント


フォギーチークで大人のピュア顔に
「アディクション ザ リキッド ブラッシュ フォギー 006」は、私が最近出会った最高のチーク。内側からにじむようなやさしい血色を演出してくれるこのチークは、使うたびに“今の自分”を受け入れてくれるような優しさがあります。
朝のメイク時間、まだ眠い目をこすりながらこのチークを指に取って頬にぽんぽんとのせると、鏡の中の自分にじんわりと温かさが戻ってくるような感覚に包まれます。
まるで、頑張りすぎないでいいよって言ってくれているみたいで、どこかホッとするんです。
血色って、ただのメイク効果じゃなくて「今日も私、ちゃんとここにいる」っていう存在感のようなもの。
気分が沈みがちな日でも、このチークをのせることで少しずつ心が整っていくような気がします。
春の風に吹かれてふと窓に映った自分の顔を見たとき、「あれ?ちょっと優しくなった?」と思えるほど、そのチークの色味がやわらかく寄り添ってくれていました。
そして何より、このチークは重ねるごとに自分自身にやさしくなれる気がするんです。ピンクでも、ローズでもないその絶妙なくすみカラーが、30代の肌をほんのりと染めてくれる。
きっとそれは、メイクで“何かを隠す”というより、“何かを大事にする”感覚なのかもしれません。
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5. アイメイクは“光と影”で魅せる
主張しすぎず、でも印象的に
目元の存在感を出しつつも、やりすぎ感はNG。そんな時に活躍するのが「SUQQU ニュアンス アイライナー」や「ルナソル スマッジニュアンスライナー」。
ほんのり陰影をつけて、目元に自然な奥行きをプラスするだけで、まなざしが柔らかくなり、全体の印象に“品”が加わります。
ブラウン系やグレージュ系のニュアンスカラーは、濃く引かなくても十分に目力を演出してくれるから、ナチュラル派の私にはぴったりです。
朝の通勤電車の中、吊り革を握りながら窓に映る自分の目元を見て、ふと「なんだか少し垢抜けたかも」って思えた瞬間がありました。
特にマスクをつけていた時期は、アイメイクが唯一の“顔の印象”だったこともあり、目元の仕上がりに敏感になった経験、皆さんもあるのではないでしょうか。
また、ふとした瞬間の視線の交差、誰かとすれ違った時の“目が合った感じ”に、自信を持てるようになるのも、こうしたさりげないアイライナーの力。柔らかく描いて、指でほんの少しぼかすだけで、抜け感と知的な雰囲気が加わるのも嬉しいポイントです。
仕事帰りのコンビニで、棚越しに映った自分の姿を見たとき、なんとなく「今日の自分、ちょっといいかも」と思えたのは、この目元のおかげでした。



アイメイクって、ほんの少しの手間で、その日の気分まで変えてくれるものだなあと実感した夜でした。
6. 婚活とメイクの微妙な関係


「誰かに会う」から「自分に会う」へ
婚活をしていると、どうしても「相手にどう見られるか」に意識が向きがちで、つい“好印象”ばかりを狙ってしまいます。でも最近は、メイクって“自分に会う”ための準備なんだと思えるようになってきました。
以前の私は、「相手の好み」や「万人ウケしそうなメイク」を基準にしていました。でもそれでは、どこか自分の顔が借り物のように感じることもありました。そんなある日、ふと立ち止まって考えたんです。
“私は今日、どんな自分でいたいんだろう?”
春のデートが決まった朝、少し早起きして、いつもより丁寧にメイクに向き合いました。鏡の前で「今日は、私が一番好きな私で行こう」と決めて。
すると、心にふっと余裕が生まれてきたのです。急がず、焦らず、メイクが楽しいと感じる時間が、まるで自分を整えてくれるようでした。
その日、デート中に相手と自然と笑い合えたのは、きっと**メイクが私にくれた「自信」と「安心感」**のおかげ。相手がどう思ったかよりも、自分自身がどう感じていたかが何より大切だったと気づけたのです。
それ以来、私はメイクを“誰かのための装い”ではなく、“自分へのプレゼント”のように思うようになりました。
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7. 小さな気づきに宿る、春の魔法
“誰も見ていない瞬間”こそ大切にしたい
駅のホームでふと風に吹かれて、頬にかかる髪。カフェでコートを脱いだとき、袖から見えるチークのにじみ。夕方、コンビニの自動ドアに映った自分の姿にふと気づいて、「あれ? 今日の私、なんだかやわらかい雰囲気かも」って思えた瞬間もありました。
朝のバスの中、窓から差し込む光が頬のハイライトをほんの少しキラリと照らしてくれたこと。それに気づいた時、なぜか胸の奥がじんわりあたたかくなったのを覚えています。
そんな小さな瞬間に、春メイクの魅力って本当に隠れている気がするんです。誰かに褒められなくても、SNSに載せなくても、自分が気づける“美しさ”って、すごく特別。
誰かに気づかれなくてもいい。むしろ、自分だけが気づく、小さな美しさを丁寧に感じ取りたい。そういう日々を重ねていくと、いつの間にか心がふわっと軽くなって、なぜかすべてがうまくいくような気がしてくるんです。
8. この春の“私メイク”まとめ


春は「整える」より「寄り添う」メイクを
30代になると、肌も心も季節に左右されやすくなりますよね。急に気温が上がっただけで肌がピリついたり、心の浮き沈みがメイクにまで出てしまったり……。そんな変化に振り回される自分に気づいたとき、ふと「これまでのメイクでは、もう物足りないかもしれない」と思ったんです。
だからこそ、今の私に必要なのは、肌を無理に隠すためのメイクではなく、そっと寄り添ってくれるようなメイク。調子がいい日も、ちょっと気分が落ちてる日も、まるごと受け止めてくれるようなコスメたちに囲まれていたいと思うようになりました。
「整える」ためのメイクではなく、「いたわる」ためのメイク。
そう思えた瞬間から、春のメイクがちょっとだけ楽しく、そして意味のあるものに変わった気がします。
パーツ | 春のおすすめアイテム | 効果 |
---|---|---|
ベース | RMK スキンティント | 薄膜で透明感アップ |
チーク | アディクション フォギーチーク | 自然な血色感&ツヤ |
アイ | SUQQU / ルナソル アイライナー | 陰影でナチュラルに引き締め |
リップ | コスメデコルテ クリームグロウ | 潤いとにじみ発色 |
この春、メイクを通して少しでも**「今日の私、悪くないかも」**って思えたら、それで十分です。婚活も、仕事も、悩みもあるけれど、そんな自分に寄り添ってくれる春のメイク。
次回は、「春ファッションとメイクのバランス」について書いてみようと思っています。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました♡
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